以前からずっと行ってみたいと思っていた、竹中大工道具館(神戸)にようやく行ってきました。
きっかけは、うちの所員の知り合いの家具屋さんが「兵庫の新作椅子展」に出展しているという話を聞いたことです。
実際に座れる「一脚展+2026」
訪れたのは「座れる兵庫の新作椅子展 第16回 座る・くらべる 一脚展+2026」というイベントの開催期間中でした。
「暮らしを整える20の提案」というテーマのもと、多種多様な椅子が展示されていて、しかも実際に腰を掛けることができるんです。
「食べるイス」「働く椅子」「寛ぐいす」といったシーンごとに椅子が並んでいて、座り心地を比べながら見て回れる構成になっていました。
同じ「椅子」というジャンルでも、用途によってここまで表情が変わるんだなと、あらためて実感しました。
「椅子は最小の建築物」
建築の世界では、「椅子は最小の建築物」と言われることがあります。
人の体を支える構造、使う人の姿勢や動作、素材や接合の工夫。建物を設計するときに考えることと、椅子をデザインするときに考えることは、実はかなり近いところにあるんだと思います。
僕自身、まだまだ勉強中の身ではありますが、椅子が好きで、普段はカイ・クリスチャンセンのNo.42を愛用しています。
会場で気に入った椅子も、なんとなくそれに近いテイストのものだったように思います。好みというのは、こういうところに表れるんだなと、ちょっと面白い発見でした。
常設展の木組みの世界
常設展の方では、伝統的な木の加工技術の歴史や、仕口の模型なども展示されていました。
普段、構造計算の仕事で図面上の接合部を扱うことは多いのですが、実物の模型を目の前にすると、あらためて先人の知恵の緻密さに感心させられます。
休憩室のTENON家具も、上質な時間
館内の休憩室のすぐ外には、枯山水の庭園を望むウッドデッキが広がっていました。
休憩室の中には、TENONの家具が置かれていて、とても上質な空間になっていました。
テーブルと肘掛け椅子もTENONのもので、この椅子に座り放題というのは、入場料を考えるとかなりリーズナブルだと思います。
建築も椅子も、突き詰めると「人がどう過ごすか」を考えるところに行き着くんだなと、あらためて感じさせてくれる一日でした。
機会があれば、ぜひ足を運んでみてほしい場所です。